スノーボードギアの選び方

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スノーボードギアの選び方について紹介していきます。

最近では様々なメーカー、機能が充実しており、購入時に迷ってしまうことと思います。
高い買い物なので失敗したくない!けど、何がいいのかわからない。そんな方も多いのではないでしょうか。

今回は初中級の方にもわかりやすく、ギア選びの際のポイントを抑えてご紹介していきます。
きっと上級者の方にとっても参考になる部分もあるかと思いますので、ぜひ皆さんのスノーボードギア選びにご活用ください。

 

<スノーボードギアを選ぶ際に大事にしたいこと>
  • 一番大事なのはあなたのテンションが上がること
  • その次に大事なのはそのギアを使ってレベルアップすること。そのために少しだけスペック的に背伸びしたものを買うこと。

  

<スノーボードギアを選ぶ際の優先順位>
  1. 機能的な購入の優先順位:
    ブーツ→バインディング→ボード→ウェア
  2. 気持ち的な購入の優先順位:
    ウェア→ボード・ブーツ(順不同)→バインディング

できれば①の優先順位で購入していくことをオススメします。

ただ、予算的に1つしか買えなくて、「ウェアを買うことで一番自分のテンションが上がる!」と思うならその選択は決して間違っていません。

<形状による性能の違い>

スノーボードの形状(キャンバープロファイルとロッカープロファイル)

  • キャンバー
    エッジグリップが強く、高速時に正確なボードコントロールができる。
  • ロッカー
    エッジグリップがルーズでズラしやすいので、ターンコントロールやグラウンドトリックのエントリーがしやすく、逆エッジになりにくい。その反面、高速時にはコントロールしにくい。
  • ハイブリッド
    キャンバーとロッカーの複合形。どちらのメリットも享受しやすい反面、それぞれの長所もマイルドになる。やりたいことがハッキリしない場合はおすすめ。ブランドやモデルによりキャンバー寄りの長所を持つタイプとロッカー寄りの長所を持つタイプがあるので確認が必要。

 

<サイズとフレックス>
サイズ
  • 長いと高速時に安定しやすく、短いと取り回しがしやすいが、長さよりも幅を重視。
  • ブーツの大きさに対して幅が狭すぎるとドラグ(ターン時にブーツが雪面に接触し抵抗になる)してしまう。
フレックス
  • スノーボードの硬さや反発の強さ。硬いと高速時にバタつかない、柔らかいと低速の操作はしやすい。
  • メーカーやブランド、モデルによって個性があるので自分のスキルレベルに合わせた選択をしましょう。
<スノーボードブーツのフィット感>
  • 試着時には全体的に圧迫感があるので初心者は大きいサイズを選択しがちだが、普段履いている靴より大きいサイズになることはまず無いので注意。
  • 硬さは反応の速さに比例し価格にも反映される(硬い素材は高価)
  • 一般的に、ハイスピードで滑る上級者は硬めのブーツが良いとされる。ただ、低速で滑る初心者があまり硬いブーツを履くと操作がしにくい可能性がある。
  • 高速カービングやロングランを目的とした場合、硬めのブーツ。
  • 低速ターン、緩斜面でのグラトリを目的とした場合は柔らかめのブーツ。
  • フリーライディング・パーク・オールマウンテンを目的とした場合は中程度の硬さのブーツ。スピード域の速い上級者は使いこなせるなら硬めのブーツ。

 

また硬さと履き心地の良さはほぼトレードオフ。なので高ければ良いという訳では無い。自分が必要としている硬さについて考え、適切なものを選びましょう。

 

<締め方の種類>

ヒモタイプ、BOAタイプ(シングルBOA、ダブルBOA)、スピードレーシングタイプ

  • ヒモタイプ
    締めるのに時間が掛かるが、破損しにくかったり、場所による微調整がしやすいので、根強い人気がある。
  • BOAタイプ
    現在の圧倒的主流。シングルBOAはすべて均一に締まるため、上部と下部で締め具合を変えたい場合はダブルBOAを選択。デメリットは価格が高い。ダイヤルが破損した時の応急処置手段がない。
  • スピードレーシングタイプ
    ワイヤーのようなヒモを引っ張ってロックをかけるタイプ。ブーツの上部と下部で締め具合を変えられる。ブランドによって若干システムの違いあり。BOAより締めるのに時間は掛かるが耐久性があり、ヒモよりも早く締められる。
    デメリットはレースのロックが甘いと使用中に緩んでしまう。
<バインディングの選び方>
  • ブーツ同様、硬さ→反応の速さ→価格に反映(硬い素材は高価)→高ければ良いという訳では無い。
  • カーボン素材は硬くて反応が早いが、割れやすいデメリットもあるので、選択は慎重に。
  • BURTONのみCHANELシステムという取付規格があるので、対応しているモデルか確認が必要。
<バインディングの調整>
  • センタリング
    ブーツをセットしたときに、つま先とかかとのはみ出具合が均一になるように調節。
  • フォワードリーン
    ブーツの前傾角度に合わせてハイバックの角度を調節。キツめに入れると反応は良くなるが姿勢のキープに筋力・体力が必要。
  • ハイバックローテーション
    ヒールエッジのグリップ力を増すためにハイバックの角度をエッジと並行になるよう調節可能。

メリット・デメリットに様々な捉え方があるので、自分がお手本としたい人の考え方を参考にしましょう。

<レイヤリングという考え方>

レイヤリングという考え方
基本は3レイヤー(ファーストレイヤー・ミッドレイヤー・アウターレイヤー)という3層の重ね着スタイルで快適な環境を調整する。

※中綿入りのウェアは天候や気温の状況変化に対応しにくい。

  • ファーストレイヤー:吸水性・速乾性が重要
    綿素材は絶対にアウト。汗を吸って肌に張り付き、身体を冷やしてしまう。
    水蒸気を発散しやすく乾きやすい化繊がマスト。ただし素材選びは慎重に。
    例えばユニクロヒートテックは少量の発汗はOKだが、運動量が多いスポーツ時の環境下では、汗の量が多いと速乾性を発揮できない。メリノウールがおすすめ。
  • ミッドレイヤー:保温性・透湿性が重要
    フリースなど、空気を含んで保温しやすく、水蒸気を発散しやすい素材がおすすめ。気温が低い場合はダウンも良いが、水蒸気が逃げにくく結露しやすい。
  • アウターレイヤー:防水性・防風性・透湿性・耐久性が重要
    外部からの雪や水分、風をシャットアウトできて耐久性が高い素材が良い。GORE-TEXがおすすめ。普通の防寒着は転倒時の摩擦に対する耐久性が考慮されていないのでNG。
グローブ
  • 保温性重視ならミトンタイプ、作業性重視(バインディングの脱着や雪を払う等)なら5本指タイプを。人差し指が独立している3フィンガータイプは便利。
  • 手汗をかきやすい人は、インナーグローブがついているものを選択するか、別途準備すると衛生面だけでなく保温性の面でも快適。
  • 本革タイプは耐久性が高いが手入れが必要。またゴーグルレンズに触れてしまうとミラー加工が剥げやすいので注意。
ゴーグル
  • レンズ
    天候によって最適なレンズカラーが異なる。晴天用と曇天・ナイター用の2種類あると便利。交換し易いフレームレスかマグネットタイプが最近の主流。オールラウンドタイプもあるが、晴天〜ナイターまでとなると流石に難しい。
  • フレーム
    顔の形に合う合わないがあるので、試着して隙間なく顔面にフィットするものを選択。
プレチューンナップ
  • 新品は特に滑走前のチューンアップをしておくと滑走性能が格段に変わる。
  • ソール面のフラット出し→新品は意外とコンケーブ(ソール面が凹んでいる)やコンベックス(ソール面が船底状に出っ張っている)等の状態になっている事が多い。
  • エッジのダリング(不要部分をなめらかにしておき、余計な引っ掛かりをなくす)
  • ワクシング(滑走面の摩擦係数を減らす)
ワックス
  • ホットワックス
    手間は掛かるが滑走性能を正しく引き出せる。
  • スプレーワックス
    手軽だが最低限ソールを保護する程度の効果。
スクレーピング、ブラッシング

ワックスがきちんとかかっていれば、シーズン中の滑走面はスクレーパーとブラシを使って滑走面のケバ立ちと汚れを除去すれば、滑走性能は高いレベルでキープできる。

バインディングのビス増し締め

滑走時の振動によるビスの緩みから、パーツの脱落は意外と多い。滑走前に一通りチェックする癖を。

後ろ足のバインディングは着脱回数が多いため前足よりも緩みやすいのはスノーボードあるある。

シーズン終わりの保管

水分を取ってサビ止め剤や油性マジックでエッジのサビを防止、滑走面を保護するためにホットワックスをかけた状態で保管。高温多湿や直射日光は避ける。


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